2014年9月15日月曜日

WM8524 ラズベリーパイ用 I2S DAC

まだ、ラズベリーパイの I2S DAC について何も知らなかった頃、
大阪のK電子のページを見ていたら、WM8524(wolfson)今話題のスコットランドの会社だそうです。というICを見つけました。
回路例を見ると、

へー、こんな簡単なら、ぼくでもすぐにできるぞー!!
I2S DAC なんて簡単じゃないの! 
と思い買いました。(350円)

ところが、ラズベリーパイの I2S 出力は、マスタークロックが出てないから、マスタークロックがなくても他の信号から自前で作り出すチップじゃないとダメなことが分かり、ずっとほったらかしにしていました。

PCM5122のDACをつくったり、その他を買ったりして、遊んでいましたが、
このまま、音を出せずに捨てるのも気分が悪いので、なんとか、ラズベリーパイから音を出せないか? とデータシートを何度も読み返していました。

で、こんな表を見つけました。


CDのサンプリングレートは、44.1KHzだから、36.8868MHz,22.5792MHz,16.9344MHz,11.2896MHz のクロックをMCLK端子につないでやれば、CD音源は再生できるんじゃないか?
と考えました。
疑問に思ったのは、MCLKと他の信号がピッタシ位相があってないとだめなのか?
とも思いましたが、位相まではあってなくても、周波数があっていればいい、みたいな記述があったので、実験してみました。


結果は大成功で、Hおじさんにしては珍しく、一発で音が出ました。

電源まわりのコンデンサーは IrBerry のコンセプトでてんこ盛りにしました。

このチップの電源が2系統だったので、別電源供給にしました。
ただ、レギュレーターは、JRCの低雑音のSMDタイプのものではなくて、
SHARPの4端子レギュレーターにしました。(配線が細かく、しんどいし、今回は音が出るかの実験だったので)
コンデンサーはサンヨー(今はパナソニック)の青紫の有機半導体を使ったOSーCONをつかいました。ちなみに、このコンデンサーはすでに生産してなくて、流通している在庫品かぎりだそうです。
後で気が付いたのですが、オーディオ用の銅のリード線タイプがあって、知らずにかったのが、そのいいほうのSPタイプのものでした。

肝心のTCXOは、またまた、eBay で見つけた、D/A Mental という変わった名前の会社のもので、
周波数の精度が、1ppm、位相ノイズが135db@1KHz というものです。
それ以上の詳しいデータシートがないので、詳しいことはわかりません。
値段は27ドルで、送料が4ドル、やったかな?
NDKのNZ2520SDに比べて、こんだけ大きいと取り付けも楽です(笑)

出力の抵抗はタクマンのREXを使いました。ほんとはREYを使いたかったのですが、抵抗2個だけ通販というのも、バカみたいなので、カーボンのREXにしました。(通販の注文の都合上)

どうも、カーボン抵抗→音が悪い(REX)
   金属皮膜抵抗→音がいい(REY)

という固定観念が頭を支配していていけません。

REXもいいようです。コンデンサーは、またまた、アムトランスの銅箔電極の高級品です。

さて、音のほうは、全く期待してなかったのですが、(音自体出るかどうか不安だったから)
一言で、めちゃくちゃエーです。

低音部分の輪郭がはっきりしてきて、よりリアルになりました。アコースティックギターのチャッ、チャッとリズムを刻む音もリアルです。全体の音の分離がよくて、定位もよりはっきりしたように思います。

あくまでも、Hおじさん個人の感想なので、これくらいにしておきます。
今までは、ES9023が一番だ、TCXOはNZ2520SDで決まりだと信じこんでいた自分がバカに思えてきました。

それくらい、ビックリした、ということです。

何事もやってみないとわからない、ということですね!!。

興味のある方は作って見てください。回路も簡単だし、いうことなしです。

欠点は、そうサンプルレートが44.1KHz (正確にいうと、その倍と3倍)の音源しか再生できないことです。 Hおじさんは、100パーセントCD音源しか聞かないからええかっ?

ハイレゾ(96KHz、24ビット)を聞きたかったら、TCXOを換えたら、ええんですねー。
あー、ソケット式にしたら、よかった。バカだなー。

やっぱり、適当なクロックを入れたら、自動的にマスタークロックを作ってしまう。ES9023はスゴイ!!



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